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3/11 出演者紹介 公演『幻視 in 堺』
公演 『幻視 in 堺 ―南海からの贈り物―』  出演者紹介

出演者はインドネシアに留学/研修渡航してガムラン音楽に本格的に取り組む日本人と、インドネシアで活躍ののち現在は日本に住むインドネシア人です。中核となるのは2009年から10年間、岸城神社(岸和田市)で毎年『観月の夕べ』公演を行ってきたメンバーで、2021年の公演『幻視 in 堺 ―能舞台に舞うジャワの夢―』でも再結集しました。今回初参加の演者もいます。名古屋から島根まで、中部~近畿~四国~中国地方に散在するメンバーが結集します。お楽しみに!

<ジャワ舞踊>
Batak: 冨岡三智
インドネシア国立芸術大学スラカルタ校留学
みち

Gulu:  岡戸香里
インドネシア国立芸術大学スラカルタ校留学
Kaori 岡戸香里

Dada:  Anita Sary
スラカルタ王家・元ブドヨ舞踊家
Nunung Sary

Buncit: Jeny Triani
スラカルタ王家・元舞踊家
Jeny Jenny

※Batak(頭), Gulu(首), Dada(胸), Buncit(腹)というのはポジションの名称です。宮廷舞踊にはちゃんとポジションの名前があるのです。



<ガムラン演奏>
ダルマ・ブダヤ(山崎晃男、松田仁美、近藤チャコ、明日香郁子、松竹夏鈴、濱川普紀、Rizki Muhammad Said)、
ハナジョス(Rofit Ibrahim、佐々木宏実)、
岩本象一、西岡美緒、西田有里、Nanang Ananto Wicaksono、岸美咲、東山真奈美

ハナジョス
★ローフィット・イブラヒム(ハナジョス) photo: Yuhei Taichi 
インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校卒業。
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★佐々木宏実(ハナジョス)
インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校留学。
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★山崎晃男(ダルマブダヤ、代表)
ダルマブダヤ山崎

★松田仁美(ダルマブダヤ)
インドネシア国立芸術大学スラカルタ校留学。
松田仁美

★近藤チャコ(ダルマブダヤ)
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★明日香郁子(ダルマブダヤ)
明日香さん

★松竹夏鈴(ダルマブダヤ)
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★濱川普紀
濱川普紀ポートレート

★ Rizki Muhammad Said
Rizkiキキ


★岩本象一
インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校留学
いわもと2

★西岡美緒
インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校留学
美緒さん

★西田有里
インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校留学。
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★Nanang Ananto Wicaksono
インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校中退。
担当: デムン、ゲロン、手拍子・掛け声。間狂言での「ジャワの影絵から抜け出た風変わりな二人の男」のうちの1人。
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★岸美咲
インドネシア国立芸術大学スラカルタ校留学
岸美咲 - コピー

(協力)東山真奈美
2/5 南海への供物
2023年2月5日、『幻視 in 堺―南海からの贈り物―』公演の無事を祈念するため、映像担当のWiranegara氏がスラカルタ王家パク・ブウォノXII世の長女であるGusti Kangeng Ratu Alitに付き従い、王家を守護する南海の女神(Ratu Kidul)のおわす海を臨むパランクスモ海岸にお祈りに行ってくださいました。その写真を現地より送ってくださったので、ここに掲載します。

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ちらし 幻視 in 堺 2023 (ver.3)
公演ちらし、第3弾を出しましたので、トップページの画像もこれに差し替えます.。画像をクリックしていただくと、拡大します。

2023幻視in堺ちらし表 - web
2023幻視in堺ちらし裏 -web



2021年公演動画 無料公開 『幻視in堺 ― 能舞台に舞うジャワの夢 ―』
公演『幻視 in 堺―能舞台に舞うジャワの夢―』(2021年10月23日、堺能楽会館)の記録映像ができました。諸事情により遅れており、また有料公開を考えてもいましたが、すでに公演から1年以上経ちましたので、youtubeで無料公開します。

(1) 公演全体
  https://www.youtube.com/watch?v=1Q4kTQbxwVE&t=144s


(2)そのうち、舞踊ガンビョンのシーン(振付・舞踊:冨岡)
  https://www.youtube.com/watch?v=AGhHTy-EQqk


(3) そのうち、宮廷舞踊「スリンピ・ロボン」のシーン
  https://www.youtube.com/watch?v=eGp-HCEy7_M
3/11『幻視 in 堺』公演 チケット申込フォームできました
チケット申込フォーム作りました。以下のリンクからお申し込みください。
   ↓
https://forms.gle/bKWcVwVcwLcMRsZ5A
3/11公演祝辞
1/10UP 来る3/11公演に、今回も元・インドネシア教育省文化局長より祝辞を賜りました。
1/28UP 日本語訳(少々長いので要約)ができましたので、アップします。



ご挨拶

                2023年3月11日、大阪での宮廷芸術公演によせて

拝啓
 おかげさまをもちまして、このたびスラカルタ宮廷様式の古典舞踊と音楽を鑑賞するために皆様がここにお集まりくださいましたこと、厚く御礼を申し上げます。

 まず、私はジャワの伝統芸術を実践し愛好する者として、公演が順調にいくよう、そして観客の皆さまを失望させぬよう、この舞台の準備のため懸命に努力する冨岡三智氏と友人たちのアイデアと努力に賛辞を送りたいと思います。
この公演で上演される舞踊や音楽は数百年の歴史を持つインドネシアの無形文化遺産であり、曲の長さや振付においても時代の変化にさらされず保存されてきたという点で特筆すべきものです。さらに、宮廷芸術がその発祥の地から遠く離れた場所において、日本人とインドネシア人の直接交流から始まった文化外交として上演されることは評価に値します。必ずや、相互の理解と尊敬の念を高めるのに役立つことでしょう。

 無形文化遺産における保存の考え方では、文化自体を見せるだけでなく、共同体にとって意味があることがより重要です。共同体では文化の価値は社会や経済の影響、文化を通して継承される知識や知恵と深く関わりがあります。無形文化遺産の多くの機能の中にアイデンティティの強化と儀礼があり、今回の公演の上演演目と大変密接に結びついています。

 せわしない生活の中で、人生の真の意味について立ち止まり考えることに突然気づかされる…、それは嬉しくも幸せなことです。神と人、人と自然、人と人、人と自分自身の関係が調和のとれた状態になるよう、己が心を澄ませ、深める必要があるのだと気づかされるのです。この稀有な公演を楽しみつつ、皆様の心の内でそんな対話が起こりますように。

 最後に、今回の宮廷芸術公演が皆様のお役に立ち良い刺激とならんことを、そしてより豊かな人生に貢献できますようお祈りし、ご挨拶といたします。
敬具

2023年3月、ジャカルタにて
署名
カンジェン・パンゲラン スリスティヨ・ティルトクスモ
インドネシア共和国教育文化省
元・芸術局長(2009~2013年)



SAMBUTAN
‘’PERGELARAN SENI KERATON’’
MARET 2023, DI OSAKA - JEPANG
R a h a y u
Puji syukur kita panjatkan ke hadirat Tuhan Yang Maha Esa, hanya karena rahmat dan hidayahNya jualah kita bisa bersama sama berkumpul di sini dalam rangka menyaksikan pentas tari dan musik klasik tradisional Jawa gaya Surakarta dalam keadaan sehat walafiat.
Pertama – tama saya selaku praktisi maupun penyinta kesenian tradisional Jawa menyambut baik gagasan dan upaya dari Sdr.Michi Tomioka bersama kawan-kawan yang telah bekerja keras menyiapkan pentas ini dengan sungguh – sungguh agar bisa berjalan lancar dan tidak mengecewakan para penonton. Sudah sepantasnya kalau even ini merupakan sebuah peristiwa budaya yang perlu mendapat catatan tersendiri, mengingat materi yang akan disajikan baik tari maupun musik merupakan jenis kesenian klasik tradisional yang sudah berusia ratusan tahun dan merupakan warisan budaya tak benda milik Indonesia yang masih hidup dan berkembang serta lestari dan terjaga belum tersentuh oleh perubahan jaman, baik durasi maupun koreografinya. Di samping itu pergelaran seni keraton yang dilaksanakan di tempat yang jauh dari tempat asalnya dan dilakukan sebagian oleh warganegara Jepang dan Indonesia sebagai bentuk kerjasama dan diplomasi budaya antar bangsa yang diprakarsai langsung oleh masyarakat , pantas diberi penilaian positif dan apresiasi yang tinggi.Dengan adanya kegiatan seperti ini dipastikan akan sangat berguna bagi peningkatan saling pengertian, saling pemahaman dan saling menghormati antar kedua bangsa yang didasari oleh keluhuran budi dan kesetaraan.
Pentingnya pelestarian yang di dalamnya mengandung tiga substansi yakni pelindungan, pengembangan dan pemanfaatan dalam konteks Warisan Budaya tak Benda bukan hanya terletak pada manifestasi budaya itu sendiri, tetapi lebih kepada makna signifikan bagi komunitasnya dimana nilainya terkait dengan dampak sosial , ekonomi, pengetahuan, dan kearifan yang ditransmisikan melaluinya.Di antara banyak fungsi Warisan Budaya tak Benda, terdapat fungsi penguat identitas dan ritual, yang pada pementasan kali ini kedua fungsi tersebut sangat kental melekat pada materi pertunjukan yang akan digelar, yaitu Gending Bonang Babar Layar, Pemutaran Film Dokumentasi Upacara Kraton Surakarta karya Dr.IGP Wiranegara, Gending Gadung Mlati, dan Tari Serimpi Sukarsih.
Sungguh suatu hal yang sangat menggembirakan sekaligus membahagiakan bahwa di tengah2 kehidupan yang serba sibuk dan cepat ini, tiba-tiba kita disadarkan untuk berhenti sejenak melakukan perenungan terhadap makna kehidupan sejati yang memerlukan keheningan dan kedalaman rasa pribadi agar terjadi keselarasan kembali hubungan antara manusia dengan Tuhan, manusia dengan alam, manusia dengan manusia,dan hubungan antara manusia dengan dirinya sendiri. Dorongan terjadinya dialog pribadi diharapkan dapat timbul seusai menikmati sajian pentas yang langka ini
Akhir kata, semoga pentas seni keraton kali ini bermanfaat bagi kita semua dan sekaligus menginspirasi serta mampu memberi kontribusi bagi kehidupan kita yang lebih manusiawi.
Sekian dan terimakasih
R a h a y u

Jakarta, Maret 2023

KangjengPangeranSulistyoTirtokusumo, Mantan Direktur Kesenian ( Th.2009 – 2013 )
Kementerian Pendidikan dan Kebudayaan, Republik Indonesia





幻視 in 堺公演 ~舞踊合宿の写真
12月初めに踊り手4人が岡山に集まって合宿しました。ふだんはオンラインで練習していますが、食べたり寝たりしている時間以外はずっと踊って細部を詰めていました。

幻視 in 堺公演 ~踊り手と舞踊演目
●踊り手
来る公演:『幻視 in 堺 -南海からの贈り物-』(2023年3月11日、フェニーチェ堺・小ホール) では、昨年の堺能楽会館でスリンピを踊ったメンバー(以下に写真)が再集結します。4人は愛知県、高知県、島根県、そして奈良県に散らばっているので、この4人が揃っての公演はなかなか大変です。普段はオンラインで練習しつつ、合宿で細部を詰めています。

踊り手のうちジャワ人の2人は実際にスラカルタ王家の元・踊り手で、年に一度、王の即位記念日にしか上演されないという儀礼舞踊『ブドヨ・クタワン』の踊り手を務めていました。(一番下のJenyさんの衣装がその『ブドヨ・クタワン』の衣装)。私もスラカルタ王家の定期練習に5年間参加していました。もう1人の岡戸さんは、スラカルタ王家の練習にこそ参加していませんが、私と同じくインドネシア国立芸術大学スラカルタ校で学び、同大学で継承されているスラカルタ王家の舞踊の演目(完全版ではなく短いですが)は習っていますし、スラカルタ王家の分家であるマンクヌゴロ家(本家とはまた少し異なる様式)で舞踊を研鑽されていました。

踊り手の名前の前にあるBatak, Gulu, Dada, Buncitはそれぞれポジションの名前です。宮廷舞踊のスリンピやブドヨにはポジション名があるのです。



Batak: 冨岡三智
インドネシア国立芸術大学スラカルタ校留学
みち

Gulu:  岡戸香里
インドネシア国立芸術大学スラカルタ校留学
Kaori 岡戸香里

Dada:  Anita Sary
スラカルタ王家・元ブドヨ舞踊家
Nunung Sary

Buncit: Jeny Triani
スラカルタ王家・元舞踊家
Jeny Jenny



●舞踊演目
演目はジャワのスラカルタ王家に伝わるスリンピ(女性4人による舞踊)の曲「スカルセ」(完全版)です。実は、2011年に
Gelar社(ジャカルタにある芸術イベント製作会社)がインドネシア観光文化省の助成を得てスラカルタ宮廷舞踊の映像を制作した時に、私は呼ばれて「スカルセ」を含む3曲を指導しました。3曲のうち、「スカルセ」だけyoutubeで公開されています。ただし、編集ミスがわりとあります…。
  ↓
https://www.youtube.com/watch?v=jks1ZAZkysY&t=1160s
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また、2012年1月に客船「ぱしふぃっく・びいなす」クルーズでも「スリンピ・スカルセ」を上演しました。踊り手はジャカルタの人たちで(上の映像にも出演)大統領宮殿で国賓歓迎のため踊っているような方々です。私にとっても思い出深く、大好きな曲を今度はまた違った衣装で上演します。
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スリンピ、ブドヨ完全版公演
今まで上演してきたスラカルタ宮廷舞踊(完全版)は以下の通りです。ジャワでも完全版はなかなか上演されない(伝承されていない)のですが、私はジョコ・スハルジョ女史に師事して完全版全演目(スリンピ10曲、ブドヨ2曲)を修得しました。それを全部公演するのが目標です。今、スリンピ5曲、ブドヨ1曲まで上演しました。

スリンピ・ラグドゥンプル 
2002年1月24日
スラカルタ市クムラヤン地区ソノ・スニ
https://www.youtube.com/watch?v=Kkx1LZ0c8Lw&t=2158s


スリンピ・ゴンドクスモ
2006年11月26日
インドネシア国立芸術高校スラカルタ校
https://www.youtube.com/watch?v=5OTPv6ZwzVE


ブドヨ・パンクル
2007年6月28日
中部ジャワ州立芸術センター(スラカルタ)
https://www.youtube.com/watch?v=flgyvmKurrc&t=1657s


スリンピ・ゴンドクスモ(録音使用)
2007年8月26日
ジャカルタ芸術大学ルウェス劇場
https://www.youtube.com/watch?v=kMvzi9p24zI


スリンピ・スカルセ(録音使用)
Gelar社制作(インドネシア観光文化省助成)、撮影:2011年、公開:2014年
※ 編集ミスがいくつかあります。
https://www.youtube.com/watch?v=jks1ZAZkysY&t=1160s


スリンピ・スカルセ(録音使用)
2012年1月15日
客船「ぱしふぃっく・びいなす」クルーズにて、裾に巻き込むためのバラの花をほぐしているところ
cruise1.15 show

クルーズ船でご覧になった方が撮影された映像。
https://www.youtube.com/watch?v=eCEPD4xOuNE&t=81s


スリンピ・アングリルムンドゥン
2012年9月8日
島根県松江市熊野大社境内
インドネシア国立芸術大学スラカルタ校との共演
https://www.youtube.com/watch?v=emN8e9B_qkI


スリンピ・ロボン
2021年10月23日
堺能楽会館
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10/23(土)公演 幻視in堺 ― 能舞台に舞うジャワの夢 ― オフ動画
『幻視 in 堺 ~能舞台に舞うジャワの夢~』のスリンピ出演者の1人、Anita Saryさんが作った動画です。在住する高知からはるばる大阪まで来る道中、また公演前後のバックステージの様子が楽しくまとめられています。まじめな公式写真の世界とは別のアナザー世界をお楽しみください。

https://www.youtube.com/watch?v=jprLEd4Mr-E