2016年10月09日 (日)
公演は無事終了しました。ご来場下さいました皆様、有難うございます。今年は台風接近のせいか、10月に入ったにも関わらず、かなり蒸し暑い夜でした。翌日は雨になりましたが、お天気がもってほっとしています。公演の写真をご紹介します。

第8回ジャワ舞踊・影絵・ガムラン奉納公演
観月の夕べ
日時: 10月2日(日)午後6時~8時
場所: 岸城(きしき)神社 社殿前
大阪府岸和田市岸城町11-30
併催: 蛸地蔵商店街手作り市 午後2時~境内
出演…舞踊
・ウィジャヤ・クスマ (坂口裕美子、櫻井有紀、西田有里)、
・大石麻未、岡戸香里、西岡美緒、
・冨岡三智
出演…ガムラン音楽
・ハナジョス (ローフィット・イブラヒム、佐々木宏実)
・ビンタンララス (ハナジョス、近藤チャコ、西田有里、松田仁美、山下奈美、
ミヤント、アナント・ウィチャクソノ)
出演…ダラン(影絵の語り・人形遣い)
・ローフィット・イブラヒム
主催■ ジャワ舞踊の会、ハナジョス
後援■ 岸和田市、岸和田市教育委員会、特定非営利活動法人ラヂオきしわだ、
在大阪インドネシア共和国総領事館
協力■ 蛸地蔵商店街手作り市、フロントダッシュ(園田恵子)

photo by 園田恵子さん
・ 岸城(きしき)神社宮司: 阪井正明様 ご挨拶
・ 岸和田市長: 信貴芳則様 ご挨拶
だんじり祭りの試験曳きのため、法被姿のままでご来場くださいました。
・ 在大阪インドネシア共和国総領事館の総領事他皆様は、昼の予定地から少々遅れてのご来場となりました。
舞踊 「サリ・クスモ」
(ウィジャヤ・クスマ メンバー)
作品名は花の精髄の意味。ジョグジャカルタ様式の舞踊で、一番最初に学ぶ曲です。1976年、サスミント・マルドウォ振付。
舞踊 「ゴレッ・ランバンサリ」
(大石麻未、岡戸香里、西岡美緒)
ゴレッは、ジャワのジョグジャカルタ王家のハムンクブウォノⅦ世の時代(1877- 1920)に創られた女性舞踊のジャンルで、当初、宮廷内では女形によって踊られていました。ゴレッには「探し求める」という意味があり、舞踊では、人生の意味や理想を探し求めつつ、大人になってゆく時期の女性を描いています。
ゴレッには伴奏曲と振付の異なる数種類があります。「ランバンサリ」は伴奏曲の名前で、同じ曲でも時代を経るに従って、短いバージョンが作られてきました。今回上演するのはハメンクブウォノVII世当時の振付と言われ、時間も長いため、現在では上演される機会が少ないものです。古い作品のため動きはシンプルでゆったりとしていますが、この時代のゴレッにしかない、おっとりとした美しさがあります。咲き誇る花のような、幸福感に満ちた作品です。

photo by 鈴木朋子さん
― 休憩 ―
舞踊 「ガンビョン・ボンデット」
(冨岡三智)
ガンビョンは20世紀初頭にジャワのスラカルタ(通称ソロ)で発展した舞踊です。民間の豊穣祈願の舞踊に由来するため、結婚式でよく上演されます。現在では若い女性が複数で踊ることが多いのですが、本来のガンビョンは、一晩に一人の踊り手が太鼓の規則に合わせて、半ば即興的に踊り通すものでした。唯一の女性である踊り手は、男性楽師達のマドンナだったのでしょう。ガンビョンも昔の有名な踊り子の名前だと言われています。
ガンビョンの太鼓奏法は現在のガムラン音楽演奏の基本です。本来、どのような曲を使っても伴奏できますが、現在では決まった曲でしか上演されていません。今回は通常と違い、「ボンデット Gd. Bondhet Sl. nem」の曲を使い、独自のアレンジで上演します。

photo by 鈴木朋子さん
影絵 ワヤン・クリ 「プラン・クンバン」
(ダラン: ローフィット・イブラヒム)
ワヤン・クリとは、水牛の皮で作られた影絵人形によって繰り広げられる影絵芝居のことです。ジャワでは、現在でも個人や団体の様々なお祝いごとの際に、ワヤン・クリが夜を徹して上演され、庶民の人気を得ています。ダランは、語りながら音楽に合図を出し、人形を遣うという、八面六臂の活躍をします。
今回は、勇者アルジュノと、チャキル率いる鬼軍団の戦いを上演します。目的地へ向かうアルジュノの行く手を邪魔しようと、森に棲む様々な鬼が登場します。鬼がみごとにアルジュノに倒されて行くシーンのことを「プラン・クンバン(花の戦い)」と言います。徹夜の上演の中でダランの人形さばきを楽しむシーンとなっています。

photo by やまうちなみ さん
出演者プロフィール
※ISI=インドネシア国立芸術大学
ウィジャヤ・クスマ■ ジャワ舞踊サークル。2011年~活動。
大石麻未■ ISI ジョグジャカルタ校留学。
2015年~ ジャワ舞踊教室うぃどさり主宰(香川県丸亀市)
岡戸香里■ ISIスラカルタ校他留学・調査。名古屋在住。
西岡美緒■ ISI ジョグジャカルタ校留学。
2011年~ジャワ舞踊サークル ウィジャヤ・クスマ講師。
冨岡三智■ ISIスラカルタ校に留学・調査。2004年~ジャワ舞踊の会主宰、
インドネシアとの芸術交流を推進。
ハナジョス■ ISIジョグジャカルタ校卒業のローフィット・イブラヒムと同校に
留学していた佐々木宏実によるジャワ芸能ユニット。2002年結成。
ビンタンララス■ 2012年~既存のグループの枠を超えて、ガムランとワヤン
(影絵)の魅力を発信する活動を行う。
アナント・ウィチャクソノ■ ISIジョグジャカルタ校卒業。影絵人形遣い

第8回ジャワ舞踊・影絵・ガムラン奉納公演
観月の夕べ
日時: 10月2日(日)午後6時~8時
場所: 岸城(きしき)神社 社殿前
大阪府岸和田市岸城町11-30
併催: 蛸地蔵商店街手作り市 午後2時~境内
出演…舞踊
・ウィジャヤ・クスマ (坂口裕美子、櫻井有紀、西田有里)、
・大石麻未、岡戸香里、西岡美緒、
・冨岡三智
出演…ガムラン音楽
・ハナジョス (ローフィット・イブラヒム、佐々木宏実)
・ビンタンララス (ハナジョス、近藤チャコ、西田有里、松田仁美、山下奈美、
ミヤント、アナント・ウィチャクソノ)
出演…ダラン(影絵の語り・人形遣い)
・ローフィット・イブラヒム
主催■ ジャワ舞踊の会、ハナジョス
後援■ 岸和田市、岸和田市教育委員会、特定非営利活動法人ラヂオきしわだ、
在大阪インドネシア共和国総領事館
協力■ 蛸地蔵商店街手作り市、フロントダッシュ(園田恵子)

photo by 園田恵子さん
・ 岸城(きしき)神社宮司: 阪井正明様 ご挨拶
・ 岸和田市長: 信貴芳則様 ご挨拶
だんじり祭りの試験曳きのため、法被姿のままでご来場くださいました。
・ 在大阪インドネシア共和国総領事館の総領事他皆様は、昼の予定地から少々遅れてのご来場となりました。
舞踊 「サリ・クスモ」
(ウィジャヤ・クスマ メンバー)
作品名は花の精髄の意味。ジョグジャカルタ様式の舞踊で、一番最初に学ぶ曲です。1976年、サスミント・マルドウォ振付。
舞踊 「ゴレッ・ランバンサリ」
(大石麻未、岡戸香里、西岡美緒)
ゴレッは、ジャワのジョグジャカルタ王家のハムンクブウォノⅦ世の時代(1877- 1920)に創られた女性舞踊のジャンルで、当初、宮廷内では女形によって踊られていました。ゴレッには「探し求める」という意味があり、舞踊では、人生の意味や理想を探し求めつつ、大人になってゆく時期の女性を描いています。
ゴレッには伴奏曲と振付の異なる数種類があります。「ランバンサリ」は伴奏曲の名前で、同じ曲でも時代を経るに従って、短いバージョンが作られてきました。今回上演するのはハメンクブウォノVII世当時の振付と言われ、時間も長いため、現在では上演される機会が少ないものです。古い作品のため動きはシンプルでゆったりとしていますが、この時代のゴレッにしかない、おっとりとした美しさがあります。咲き誇る花のような、幸福感に満ちた作品です。

photo by 鈴木朋子さん
― 休憩 ―
舞踊 「ガンビョン・ボンデット」
(冨岡三智)
ガンビョンは20世紀初頭にジャワのスラカルタ(通称ソロ)で発展した舞踊です。民間の豊穣祈願の舞踊に由来するため、結婚式でよく上演されます。現在では若い女性が複数で踊ることが多いのですが、本来のガンビョンは、一晩に一人の踊り手が太鼓の規則に合わせて、半ば即興的に踊り通すものでした。唯一の女性である踊り手は、男性楽師達のマドンナだったのでしょう。ガンビョンも昔の有名な踊り子の名前だと言われています。
ガンビョンの太鼓奏法は現在のガムラン音楽演奏の基本です。本来、どのような曲を使っても伴奏できますが、現在では決まった曲でしか上演されていません。今回は通常と違い、「ボンデット Gd. Bondhet Sl. nem」の曲を使い、独自のアレンジで上演します。


photo by 鈴木朋子さん
影絵 ワヤン・クリ 「プラン・クンバン」
(ダラン: ローフィット・イブラヒム)
ワヤン・クリとは、水牛の皮で作られた影絵人形によって繰り広げられる影絵芝居のことです。ジャワでは、現在でも個人や団体の様々なお祝いごとの際に、ワヤン・クリが夜を徹して上演され、庶民の人気を得ています。ダランは、語りながら音楽に合図を出し、人形を遣うという、八面六臂の活躍をします。
今回は、勇者アルジュノと、チャキル率いる鬼軍団の戦いを上演します。目的地へ向かうアルジュノの行く手を邪魔しようと、森に棲む様々な鬼が登場します。鬼がみごとにアルジュノに倒されて行くシーンのことを「プラン・クンバン(花の戦い)」と言います。徹夜の上演の中でダランの人形さばきを楽しむシーンとなっています。

photo by やまうちなみ さん
出演者プロフィール
※ISI=インドネシア国立芸術大学
ウィジャヤ・クスマ■ ジャワ舞踊サークル。2011年~活動。
大石麻未■ ISI ジョグジャカルタ校留学。
2015年~ ジャワ舞踊教室うぃどさり主宰(香川県丸亀市)
岡戸香里■ ISIスラカルタ校他留学・調査。名古屋在住。
西岡美緒■ ISI ジョグジャカルタ校留学。
2011年~ジャワ舞踊サークル ウィジャヤ・クスマ講師。
冨岡三智■ ISIスラカルタ校に留学・調査。2004年~ジャワ舞踊の会主宰、
インドネシアとの芸術交流を推進。
ハナジョス■ ISIジョグジャカルタ校卒業のローフィット・イブラヒムと同校に
留学していた佐々木宏実によるジャワ芸能ユニット。2002年結成。
ビンタンララス■ 2012年~既存のグループの枠を超えて、ガムランとワヤン
(影絵)の魅力を発信する活動を行う。
アナント・ウィチャクソノ■ ISIジョグジャカルタ校卒業。影絵人形遣い
2016年10月02日 (日)

第8回ジャワ舞踊・影絵・ガムラン奉納公演
観月の夕べ
日時: 10月2日(日)午後6時~8時
場所: 岸和田市 岸城(きしき)神社 社殿前
料金: 入場無料 ・カンパ歓迎
併催: 蛸地蔵商店街手作り市 午後2時~境内
――― プログラム ―――
舞踊 「サリ・クスモ」
(ウィジャヤ・クスマ メンバー)
作品名は花の精髄の意味。ジョグジャカルタ様式の舞踊で、一番最初に学ぶ曲です。1976年、サスミント・マルドウォ振付。
舞踊 「ゴレッ・ランバンサリ」
(大石麻未、岡戸香里、西岡美緒)
ゴレッは、ジョグジャカルタを代表する女性舞踊のジャンルです。人生の意味や理想を探し求めつつ、大人になってゆく時期の女性を描いています。今回は、ゴレッが作られたハムンクブウォノⅦ世の時代(1877-1920)の振付作品を3人で上演します。
― 休憩 ―
舞踊 「ガンビョン・ボンデット」
(冨岡三智)
ガンビョンはスラカルタ(通称ソロ)で発展した女性舞踊のジャンルです。豊穣祈願の舞踊に由来するため、結婚式でよく上演されます。今回は通常と違う「ボンデット」の曲を使い、独自のアレンジで上演します。
影絵 ワヤン・クリ 「プラン・クンバン」
(ダラン: ローフィット・イブラヒム)
ワヤン・クリとは水牛の皮で作られた影絵人形またその人形によって繰り広げられる影絵芝居のことで、ジャワでは現在でも夜を徹して上演されます。今回は、勇者アルジュノ対チャキル率いる鬼軍団の戦いを上演します。目的地へ向かうアルジュノを邪魔しようと様々な鬼が登場し見事にアルジュノに斃されて行くという、徹夜の上演の中でダラン(人形遣い)の人形さばきを楽しむシーンとなっています。
ガムラン音楽: ハナジョス、ビンタンララス
―――――――
会場: 岸和田市岸城町11-30
交通: 南海本線・岸和田駅徒歩10分/蛸地蔵駅徒歩5分
※お車の方は岸和田城周辺の公共駐車場をご利用下さい。
主催・問合せ:
ジャワ舞踊の会/ハナジョス(佐々木)
後援: 岸和田市、岸和田市教育委員会、在大阪インドネシア共和国
総領事館、特定非営利活動法人ラヂオきしわだ
協力: 蛸地蔵商店街手作り市
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