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3/11『幻視 in 堺』公演終了
公演『幻視 in 堺 ―南海からの贈り物―』(2023年3月11日、フェニーチェ堺・小ホール)はおかげさまを持ちまして無事終了いたしました。ご来場くださいました皆様を始め、ご声援・ご支援・御協力くださいました皆様に厚く御礼申し上げます。公演を振り返るようなエッセイなどもこれから書いていきますので、またお楽しみにお待ちください。

4/1公演写真を追加しました。

●集合写真
幻視in堺2023集合写真blog

●2曲目: ババル・ラヤル
blogババルラヤル

●3曲目前半: ガドゥン・ムラティ…祈りのパフォーマンス
blogガドゥンムラティ

●3曲目後半: ガドゥン・ムラティ…ワヤン
blogガドゥンムラティ_ワヤン

●「スリンピ・スカルセ」完全版
insta_blog_スリンピ

blogスリンピ

→フェイスブックのアルバムに上の写真も含め20数枚アップしています。
アルバム『2023.3.11 幻視 in 堺―南海からの贈り物―』 
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.10227897579680411&type=3
感想


















公演関連情報)ウィラネガラ氏の講演
私どもの3/11公演のため来日されるIGP ウィラヌガラ(Wiranegara)(ブディ・ルフール大学講師)氏の講演会が下記の通り3/13にあります。ご関心のある方、ご出席ください!

●桃山インドネシア研究会 2022年度第3回研究会
【タイトル】 
 「インドネシアにおけるドキュメンタリー映像制作」
 (報告はインドネシア語で、通訳あり)
【報告者】 
 IGP ウィラヌガラ(Wiranegara)
 (ブディ・ルフール大学講師)
【通訳】  
 冨岡三智(ジャワ舞踊の会)
【日時】  
 3月13日(月) 16:00~18:00
【会場】  
 桃山学院大学 図書館ホール(聖アンデレ館 3階)
 大阪府和泉市まなび野1-1、
【概要】
 2023年3月11日にフェニーチェ堺・小ホール(大阪府堺市)で開催される『幻視 in 堺―南海からの贈り物―』において上映されるドキュメント映像(王家の儀礼をテーマにスラカルタ宮廷で撮影)の制作者であるウィラネガラ氏を招いて、インドネシアにおけるドキュメンタリー制作の状況について報告していただきます。

●氏のプロフィール
ドキュメンタリー映像作家。バリ島生まれ。ジャカルタ芸術大学、インドネシアTVアカデミー、ブディ・ルフール大学などにおいて映像制作、ドキュメンタリー映像について教鞭をとるほか、全国的なドキュメンタリー映像のコンクールで審査員を務める。
2005年、スラカルタ王家先代当主パク・ブウォノXII世についてのドキュメンタリー作品 < https://youtu.be/Do0JBcKv8pk > の監督・映像でインドネシア・フィルム・フェスティバル最優秀映像賞受賞。

幻視 in ~というタイトル
この3月の公演、さらに一昨年の公演には『幻視 in ~』というタイトルをつけているのだけれど、実はこういう命名をしたのは、国営飛鳥歴史公園で上演した『幻視in飛鳥~万葉人の見たジャワの夢~』(1998年10月)が最初です。これは歴史公園が公募するイベントに採用されて行ったのですが、最初の留学から帰国した年で、まだ4人のスリンピを生演奏で上演するなどとは想像もできず、1人で録音を使って「スリンピ・アングリルムンドゥン」を舞ったのでした。

その次は和歌山県橋本市で実施した『幻視 in 紀の国~南海に響くジャワの音~』(2005年11月)。橋本市の狂言教室で学んでいる姉妹に間狂言を考えてもらい、私が宮廷舞踊風にとジャワの音楽家に委嘱した曲「ON-YO」と復曲された師匠の師匠の曲「スリパモソ」を舞った。

それから16年後に『幻視 in 堺―能舞台に舞うジャワの夢―』(2021年10月)、次いで『幻視 in 堺―南海からの贈り物―』(2023年3月)。随分と間が空いてしまったけれど、この間に本当の能舞台で舞うという夢と、スリンピを関西の友人たちと上演するという夢が実現した。
3/11『幻視 in 堺』公演 ナナン氏のワヤン
3/11『幻視 in 堺 ―南海からの贈り物―』公演 第1部3曲目の「ガドゥン・ムラティ」では、実はナナンさんによるワヤンのシーンがあります。

最近、『まよかげ』 (京都芸術センター)やP新人賞2022観客賞受賞で大活躍のナナンさんが古典曲に合わせて自在に操るワヤンもぜひお楽しみに!

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チケット予約はこちらから↓  
https://forms.gle/bKWcVwVcwLcMRsZ5A
3/11『幻視 in 堺公演』 夜霧の私
『幻視 in 堺-南海からの贈り物―』公演で序曲として最初に演奏する「夜霧の私」(最初の5分ほどを演奏します)は現代曲ですが、シーンとしたジャワの夜の静寂に導いてくれるような感じの曲です。ジャワで一般的に儀礼の最初に演奏される曲よりも、ジャワの世界にいざなってくれるような気がしてこの曲を選びました。この後に演奏する「ババル・ラヤル」と「ガドゥン・ムラティ」という重い曲とも喧嘩しないです。

作曲者は、今回の公演に出演するガムラン音楽団体:ダルマブダヤの代表:山崎晃男(写真)氏で、2004年、ジャワ舞踊と舞踏の共演のため作曲されました。ダルマブダヤには私も1987年~1996年留学まで在籍していましたが、関西で・ジャワ・ガムラン草分けの団体です。
ダルマブダヤ山崎

チケット予約はこちらから↓  
https://forms.gle/bKWcVwVcwLcMRsZ5A
3/11公演 映像作家ウィラネガラ氏
第1幕ではガムラン音楽を演奏しつつ、背後の幕にジャワのスラカルタ王家の儀礼の映像を映します。この映像をウィラネガラ氏に委嘱しています。氏はスラカルタ王家の先代当主:パク・ブウォノXII世(1945~2004在位)のドキュメンタリー映像『PAKU BUWONO XII - Berjuang Untuk Sebuah Eksistensi 』を監督されています。 2月5日にはパク・ブウォノXII世の王女と共に、南海の女王に祈りを捧げにパランクスモ海岸まで赴いてくださいました。

https://www.youtube.com/watch?v=Do0JBcKv8pk


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2/8ホール打ち合わせ
2月8日(水)18:00~、『幻視 in 堺―南海からの贈り物―』(3/11、フェニーチェ堺・小ホール)の本番約1か月前に行われる打ち合わせ。私、舞台監督、音響、照明、映像記録、の担当者が来て、ホールのスタッフと顔を合わせる。
3/11 出演者紹介 公演『幻視 in 堺』
公演 『幻視 in 堺 ―南海からの贈り物―』  出演者紹介

出演者はインドネシアに留学/研修渡航してガムラン音楽に本格的に取り組む日本人と、インドネシアで活躍ののち現在は日本に住むインドネシア人です。中核となるのは2009年から10年間、岸城神社(岸和田市)で毎年『観月の夕べ』公演を行ってきたメンバーで、2021年の公演『幻視 in 堺 ―能舞台に舞うジャワの夢―』でも再結集しました。今回初参加の演者もいます。名古屋から島根まで、中部~近畿~四国~中国地方に散在するメンバーが結集します。お楽しみに!

<ジャワ舞踊>
Batak: 冨岡三智
インドネシア国立芸術大学スラカルタ校留学
みち

Gulu:  岡戸香里
インドネシア国立芸術大学スラカルタ校留学
Kaori 岡戸香里

Dada:  Anita Sary
スラカルタ王家・元ブドヨ舞踊家
Nunung Sary

Buncit: Jeny Triani
スラカルタ王家・元舞踊家
Jeny Jenny

※Batak(頭), Gulu(首), Dada(胸), Buncit(腹)というのはポジションの名称です。宮廷舞踊にはちゃんとポジションの名前があるのです。



<ガムラン演奏>
ダルマ・ブダヤ(山崎晃男、松田仁美、近藤チャコ、明日香郁子、松竹夏鈴、濱川普紀、Rizki Muhammad Said)、
ハナジョス(Rofit Ibrahim、佐々木宏実)、
岩本象一、西岡美緒、西田有里、Nanang Ananto Wicaksono、岸美咲、東山真奈美

ハナジョス
★ローフィット・イブラヒム(ハナジョス) photo: Yuhei Taichi 
インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校卒業。
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★佐々木宏実(ハナジョス)
インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校留学。
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★山崎晃男(ダルマブダヤ、代表)
ダルマブダヤ山崎

★松田仁美(ダルマブダヤ)
インドネシア国立芸術大学スラカルタ校留学。
松田仁美

★近藤チャコ(ダルマブダヤ)
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★明日香郁子(ダルマブダヤ)
明日香さん

★松竹夏鈴(ダルマブダヤ)
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★濱川普紀
濱川普紀ポートレート

★ Rizki Muhammad Said
Rizkiキキ


★岩本象一
インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校留学
いわもと2

★西岡美緒
インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校留学
美緒さん

★西田有里
インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校留学。
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★Nanang Ananto Wicaksono
インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校中退。
担当: デムン、ゲロン、手拍子・掛け声。間狂言での「ジャワの影絵から抜け出た風変わりな二人の男」のうちの1人。
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★岸美咲
インドネシア国立芸術大学スラカルタ校留学
岸美咲 - コピー

(協力)東山真奈美
2/5 南海への供物
2023年2月5日、『幻視 in 堺―南海からの贈り物―』公演の無事を祈念するため、映像担当のWiranegara氏がスラカルタ王家パク・ブウォノXII世の長女であるGusti Kangeng Ratu Alitに付き従い、王家を守護する南海の女神(Ratu Kidul)のおわす海を臨むパランクスモ海岸にお祈りに行ってくださいました。その写真を現地より送ってくださったので、ここに掲載します。

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