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芸大スラカルタ校昇格
2006年9月11日
インドネシア国立芸術大学スラカルタ校がSTSI(Sekolah Tinggi Seni Indonesia) から、ISI(Institute Seni Indonesia)に昇格。

同校のホームページ→ http://www.isi-ska.ac.id/

9月11日の3:00から大学のプンドポに教育文化大臣夫妻、中部ジャワ州知事(代理)、スラカルタ市長(代理)を迎えてお披露目の式典(peresmian)があり、私も出席。

STSI改めISIの式典への力の入れようはなかなかのもので、メイン・ホール(プンドポ)にあるガムラン・ジャワだけでなく、ガムラン・パコルマタン(表敬のガムラン)2セット、ガムラン・バリ、ガムラン・スンダ、さらにガムラン・ジャワがもう1セット、大臣の通り道の脇に置かれて、来賓を迎える。

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プンドポから大劇場の方を見る。沿道に傘を立て、大臣を歓迎。

2006年9月13日20:00-
芸大昇格記念公演
・舞踊劇 "Rangarawe Gugur" / ISI Surakarta
・ワヤンオラン / Sekar Budaya Nusantara (SBN)


SBNは元社会大臣の女性が長を務め、ジャワのワヤン・オランを公演するグループ。メンバーはその時により多少変わる。ジャカルタに基盤を置いて全国から舞踊の名手を集めているが、男性の踊り手には芸大スラカルタ校卒業生、教員が活躍している。
Retna Pamudyaを踊る
Suara Merdeka紙2006年8月29日 28面より抜粋(翻訳:冨岡三智)

ジャワから日本へ、深刻なものから楽しいものへ
 拍手が観客から聞こえる、それほどの踊り手が舞台に登場する。いっせいに沸き起こる拍手は同時に、かくも優雅にジャワ舞踊を踊る日本人に対する敬意の表れである。
 「ルトノ・パムディヨ」を踊った冨岡三智は「26日のゆうべ」公演で1人違う位置にある。先日の土曜日(8月26日)スラカルタ芸術高校のプンドポ・ホールで上演された5つの演目の中で、彼女1人だけが外国人なのである。
 三智の舞台が十分それ以上に関心を集めたとしても当然である。さらに踊っているとき、彼女は伝統舞踊の本道に近づこうとしているのだ。「ルトノ・パムディヨ」におけるスリカンディという人物は強さを内に秘めているが、彼女はあくまでもジャワ舞踊の核となる表現法、つまり途絶えることなく流れる水のように舞うものだと解釈した。
 「しかし、ここまでくるのはたやすくはありませんでした。数えてみればここまで修得するのに10年かかっているのです」と大阪出身の彼女は言い、1996年以来ジャワ舞踊(ソロ様式)を学んできたと語る。
それ以上にすばらしいのは…(以下略)

※この妙なタイトルは、深刻な私の舞踊の次がコミカルだったため。Nuryanto踊る”Gambir Anom”は途中で踊り手自ら歌いながら、恋する男の滑稽さを描いて笑いを取っていた。(この作品は元来コミカルな舞踊ではない)