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能の表現と能を取り巻く文化
ジャワ舞踊の活動を一時中断して、2007年2月に能をインドネシアで紹介するツアーを実施。おいおいその中身についてアップしていきます。

●メンバー
シテ方: 赤松禎英、山本博通、武富康之、齋藤信輔
囃子方: 竹市学、清水皓祐、守家由訓、中田弘美
講 師: 増田正造
企画制作:冨岡三智

●日程
2月5日(月)
日本を発つ 夜ジャカルタ着
2月6日(火)
朝からスラカルタに向かう
夜 一行のためのジャワ舞踊鑑賞会/芸大舞踊科
2月7日(水)
9:00-12:00 講演/増田正造、通訳・石田式子
13:00-15:00 ワークショップ

講演
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2月8日(木))
10:00-12:00 ワークショップ
19:00-21:30 公演
 
「羽衣」
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「羽衣」photo by Heru Santoso
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「石橋」
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篝火のような雰囲気を少しでも出せればと、ジャワの伝統的なたいまつを使用し、「石橋」の時だけ点火しました。
しらべの時に点火し、さて「石橋」の笛がピーッと響きわたるやいなや、雷鳴とどろき、雨がザーッと降ってきました。そして「石橋」の上演が終わるのと同時くらいに雨が止みましたが、この自然の演出には驚きました。

ここまでの会場:国立芸大スラカルタ校(ISI Surakarta)プンドポ
同校のホームページはこちら→ http://www.isi-ska.ac.id/
学長挨拶の場面とワークショップの場面

2月9日〈金)
朝からジャカルタに向かう
20:00-22:00 レクチャー&公演
会場:国際交流基金ジャカルタ日本文化センター

同センターホームページより本企画の記事はこちら→ http://www.jpf.or.id/artikel.php?gr=KEBUDAYAAN&sg=pertunjukan&ka=kebper000010
「石橋」
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袴姿での上演は案外日本でも見られない貴重なもの

2月10日(土)
13:00-15:00 ワークショップ
会場:ジャカルタ芸術協会(Dewan Kesenian Jakarta)

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その夜ジャカルタを発って
2月11日(日)
朝 日本着

そして
2月14日(水)
18:30-20:30 レクチャー&ワークショップ
会場:大阪国際交流センター

これはインドネシア・ツアーの成果報告会で、林公子氏(近畿大学文芸学部助教授)にファシリテーターとして参加いただきました。

助成: 国際交流基金、(財)朝日新聞文化財団、(財)大阪国際交流センター
後援: 在インドネシア日本国大使館
(社)企業メセナ協議会認定活動

●一行の竹市学氏が、ブログにインドネシア日記を掲載されています。
http://blogs.yahoo.co.jp/nohgakuden
スリンピ公演

公演:Srimpi Gondokusumo (versi utuh)
日時:2006年11月26日
場所:SMKN8(インドネシア国立芸術高校スラカルタ校)プンドポ
踊り手:冨岡三智(batak)、Setyoasih(gulu)、Saryuni(dada)、Hadawiyah(buncit)
演奏:Maju Mawas & Mijil Laras (Garasi Seni Benowo)
クプラッ:Pamardi
インフォーマント:Sri Sutjiati Djoko Soehardjo(故)


私のプロジェクトの成果として宮廷舞踊「スリンピ・ゴンドクスモ」の完全版を公演しました。

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Photo by Heru Santoso

この公演は、芸術高校で毎月26日に行われている伝統舞踊公演:Pentas Nemlikuranに組み込んでもらいました。このスリンピは入退場も含めて上演に1時間5分くらいかかるのですが、それまでは1曲25分以上かかる作品をやったことがなかったらしく、1時間も退屈な宮廷舞踊を上演されたんではお客さんがいなくなってしまう…と最初は主催者に渋い顔をされました。しかし、いつまでも観客に媚びていては観客も成長しない!本当に力を入れて公演すれば見てもらえるはず!と押し切り、他に私たちのスリンピにふさわしい演目を同時に上演してほしいとお願いしておきました。

そうしたら、驚くことに主催者が選んだ演目は、ジョグジャカルタの宮廷舞踊「ブドヨ・ババルラヤル」で上演時間2時間、ジョグジャカルタにある国立芸大(ISI)の調査プロジェクトの成果ということでした。主催者の意識も一気に改革が進んだ模様です。私はスラカルタのスリンピとジョグジャカルタのブドヨの競演に身震いです。


スリンピは4人の女性による舞踊で、私以外の3人はいずれもスラカルタにある国立芸大(ISI)の先生たちです。この先生たちとは以前からスリンピを一緒に習っており、今までにも芸大大学院の催しで、「スリンピ・ラグドゥンプル」完全版(2002年)や、「ダルマニンシウィ」(2003年)という舞踊作品で共演したことがあります。

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Photo by Heru Santoso

演奏は、スラカルタの芸大元学長Supanggah氏の家で定期的にやっている練習会に集まる2グループのメンバーです。この地域には芸大の先生たちが多く住んでいて、先生たちと在野の演奏家、それに芸大学生が参加してくれました。

この公演の少し前、11月8日にインフォーマントである私の舞踊の師が亡くなりました。せっかくの公演を見ていただけずとても残念でしたが、スラバヤの教育大学でジャワ舞踊を教えている先生の長男(上で書いたダルマニンシウィの振付家)が見に来てくれました。

そしてこの公演がうまくいくよう、スラカルタ宮廷でお祈りをしてもらい、お供えを用意してもらいました。

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青いもち米が宮廷独自のもの。宮廷を守護する南海の女王ラトゥ・キドゥルが好きな食べ物です。