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明日1/30 公演のお知らせ!
2010年1月30日(土)14:00-
京都芸術劇場 春秋座にて

パパ・タラフマラ公演
「ガリバー&スウィフト -作家ジョナサン・スウィフトの猫・料理法-」

詳しい公演情報は下記まで↓
http://www.k-pac.org/performance/20100130.html

直前の告知でなんですが…
この公演にはインドネシアの芸大留学中以来の知人、リヤントさんも出演します。なかなか有望な男性舞踊家です。また留学中、私はインドネシアの芸大でパパ・タラフマラのワークショップに参加したり、公演を見たりしていたので、一度日本でも公演を見てみたいと思っていました。関西ではあまり公演機会がないようですので(たぶん)、一度ご覧になることをお勧めです。パパ・タラの緻密な舞台構成はインドネシアでも評判が高かったです。私も明日見に行きます。
1/26 短期滞在ビザに変更
短期滞在ビザのうち、7日間の方が廃止されたとのことです。
領事館からの通達をそのまま転載します。

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平成22年1月26日(総10第06号)
在ジャカルタ日本国総領事館
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◆インドネシアに来訪予定のご親族・友人・知人にご案内ください。

1月26日、インドネシア法務人権省出入国管理総局より、全国の空港・港で入国する短期滞在者に対し実施している到着ビザ(visa on arrival)の発給について、以下のとおり変更する旨の発表がありました。

1. 7日間(15ドル)は廃止。
2. 30日間(25ドル)のみとし、1回限り(30日間・25ドル)の延長が可能。
(※昨日(25日)までに到着ビザを取得して入国された方は延長不可)

 なお、延長手続き方法について、当館より出入国管理総局に対し確認した結果、現在のところ未確定とのことでした。関連情報を入手次第、当館ホームページ(生活・治安情報:インドネシアへの入国・滞在)に掲載しますので、ご確認ください。

在ジャカルタ日本国総領事館
http://www.id.emb-japan.go.jp/index_jp.html 

以 上
1/26 JIBAK新年会・新総領事歓迎会
JIBAK新年会・新総領事歓迎会

2010年1月26日(火)12:00-14:00
ホテル日航大阪 4階 孔雀の間

JIBAKとはJapan Indonesia Business Association of Kansaiの略語で、日本・インドネシア経済協会 関西のこと。私も会員です。
インドネシア大阪総領事館の総領事に新しく着任されたIbnu Hadi氏は、1996~2000年にも大阪総領事館の経済担当領事として赴任されていて、そのときにJIBAK創設に関わったとのこと。招待状にもちゃんと経歴書が入ってました。
この新総領事はリアウ州出身ということで、以前リアウ現代舞踊見本市に出演したときの写真や新聞記事をちらっとお見せしました。

1/24 DANCE BOXで公演を見て、ふいご日和楽団に立ち寄り
日時: 2010年1月24日(日)15:00-A program
会場: DANCE BOX  (JR新長田駅)

KOBE-Asia Contemporary Dance Festival #01
オープニングプログラム
『Dance Circus ASIA編;Solo Collective』


A program
1. スーハイリー・ミシェリン (クアラルンプール出身/在住)
2. イム・ジョンミ        (釜山出身/大阪在住)
3. リュ・ソックン        (清州出身/ソウル在住)
4. 岡登志子          (神戸出身/芦屋在住)

新長田に引っ越してからまだ全然行ってなかったDANCE BOXにやっと行く。覚悟はしていたものの、新長田は遠い…。うちから電車で2時間半!本当は昨年12月23日のピチェ(タイ)の舞踊公演が一番見たかったのだが、その時は仕事の都合で行けずじまいでした。

今回の目当ては1.の、マレーシア出身スー・ハイリー・ミシェリンの作品。今までマレーシアのダンスで面白いものを見たことがないのですが(笑)、作品のコメントを読んで面白そうだと思ったのがきっかけです。
インドネシアの状況から類推して、マレーシアでもヴァージニア・ウルフとかフリーダ・カーロとかは余り知られてなさそうなのに、それをテーマにするとは珍しいなと思ったのでした。
公演後にちょっとお話をして本人に確かめてみたら、やっぱりマレーシアでもこれらの人物はあまり知られていないそうです。日本や西洋で共通理解になっていても、必ずしもインドネシアやマレーシアではそうではないのです。マレーシアとインドネシアでは状況は多少違うと思うけど、インドネシアではシェークスピアでさえ「誰でも知ってる」というレベルではないのだから…。
彼女はオーストラリアに留学しているから、欧米の人たちと同じ地平で話ができるレベルの作品を作ることが、マレーシアにとっても必要だと痛感しているみたいです。

■スー・ハイリー・ミシェリン経歴
ビクトリア大学(オーストラリア)芸術学科を卒業。在学中には、様々な振付家とのコラボレーションを行う。マレーシアに帰国後、ダンス界に新風を巻き起こす。2009年<BOH Cameronian 芸術賞>において[Most Promising Artist][Best Performer]のダブル受賞。バレエ学校や国立芸術大学ASWARAにてダンスを教える。

■作品タイトル: スパトゥ・ク(私の靴)

■コメント
自分の運命を見定める女性、政治家となる事とを夢見る伝統的な女性、自身の悲しみをドキュメントする女性。 ナジル・ブット、ヴァージニア・ウルフ、フリーダ・カーロそしてParksなどのフェミニストたちが生きたプレッシャー、決断そして強さや、情熱、 そして尊厳を残した大地にインスパイアされ、作られた実験的な作品。”歴史上ほとんどの時間を無名であったのは女性だ”(ヴァージニア・ウルフ)


スー・ハイリ―の作品は絵画的なイメージ。小さい段ボール箱を開けると靴が出てきて、その靴を履くことで、束縛やプレッシャーにとらわれたそれぞれの女性人物(テーマにある4人の女性)になり、それぞれのシーンを暗転でつなでいる。ブットになったシーンが、静けさの中に強さがにじみ出ていて好きだとスー・ハイリーに伝えたら、そのシーンが好きだという人が一番多いということでした。

ところで、今回上演した4人とも、なんとなく少しずつ作風が似通っている気がします。空間をちょこちょこと小さい歩幅で四角く巡るところとか、歌にのせて踊る部分の歌や動きのイメージとか…。といってワンパターンだと批判しているのでもありません。コントラストのある作品を1つのプログラムに入れ込んだのではなくて、グラデュエーションによって時間の流れが連続していく感じです。それはそれでよいとして、これは意図してそういう人選をしたのか、期せずしてイメージが似通ったのか、気になるなあ、というところでした。

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このあと、ふいご日和楽団に立ち寄る。

DANCE BOXに行こうと場所を地図で確かめていたら、あれれ、ふいご日和の拠点もこの近くだということに気づき、しかも24日に練習があるではないか!というわけで、DANCE BOXの公演が終わってからふいご日和に向かう。昨年、岸城神社の公演に出演してもらった代表の岩本さんと、講師で来ているハナジョスの2人に出会い、このあとハナジョスさんが神戸元町のプラネットアースというカフェ・ギャラリーで打ち合わせがあるというので、私と岩本さんもついていき、今後のお互いの活動内容について語りあったのでした。

1/23 近現代演劇研究会にて発表
自分の研究はさておき(笑)、イさんの三島研究に興味を覚える。韓国では右翼的な傾向があるということで、三島文学は「金閣寺」とかぐらいしか出版されていないらしい。阪大は実は古巣なのだが、研究発表するというのは緊張する。昨年から演劇関係の研究会に行くようになったが、それまでは東南アジア関係の研究会に行っていたもので、出てくる質問の傾向が違ってとまどう。

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近現代演劇研究会1月例会

日時:1月23日(土)14:00より
場所:大阪大学文学部美学研究室棟1階B13教室

研究発表:
メロドラマの政治学 ― 三島由紀夫の初期作品の場合
イ・ソンゴン(大阪大学大学院博士後期課程)

クラシックとしてのジャワ宮廷舞踊の成立
冨岡三智(大阪市立大学大学院博士後期課程)

問い合わせ先:
大阪大学大学院文学研究科演劇学研究室(永田研究室)
スラカルタ王家の王の名前
スラカルタ王家の王の名前はパク・ブウォノPaku Buwonoと言います。
pakuは釘、buwonoは地球なので、地球に打ち込んだ釘、という意味になります。

称号と名前は通常は省略されて次のように記されます。
S.I.S.K.S. Paku Buwono

S.I.S.K.S.= Sampeyandalem Ingkang Sinuhun Kangjeng Susuhunan
sampeyanは「あの方」、dalemは「内」、「家」なので宮廷のこと、
というわけでsampeyandalemは王のことを指します。
ingkangはインドネシア語のyangで「~である人」、sinuhunは「高貴な」、
というわけでingkang sinuhunも王のことを指します。
kangjengは貴族を指します。
susuhunanは前の記事でも書きましたが、スラカルタの王のこと。

王宮の人が王を指して呼ぶ場合、本人が目の前にいればsinuhunと呼びかけ、
目の前にいない王のことを言うなら、ingkang sinuhunと言います。

「パク・ブウォノX世は~」と言いたいような場合、paku buwonoを省略して
PB(ペー・ベー)X、と呼ぶことも多いです。

現在の当主はPB XIII世(2004-)ですが、まだお家騒動により以下の2人が並立したままです。
1) Kanjeng Gusti Pangeran Haryo Hangabehi 
2) Kanjeng Gusti Pangeran Haryo Tejowulan
ジャワ王家: クラトンとプーロ
前の記事でスラカルタ王家(カラトン・スラカルタ)のウェブサイトを紹介したので、ここではジャワの王家の呼び方について書きます。

カラトンkaratonというのはクラトンkraton/keratonと同じ意味で王家、宮廷のことです。ratu(王)に、「~(人)がいる場所」という意味のke-anという接頭辞・接尾辞がついてKeratuanとなり、それがなまった形です。

中部ジャワには4つの王家があるのですが、クラトンと呼ばれるのは2つだけ、すなわちスラカルタ王家Karaton Surakartaとジョグジャカルタ王家Karaton Yogyakartaだけです。もっともごく正式には、それぞれKaraton Surakarta Hadiningrat、Karaton Ngayogyakarta Hadiningratと言います…。もともと16世紀に興った新マタラム王国が、スラカルタ王国とジョグジャカルタ王国に分裂します。このとき、王国のプソコpusaka(家宝)も2等分されました。どちらも新マタラムの正統な後継者で、この2王家がクラトンなのです。

スラカルタ王家の王の称号はススフナンSusuhunan、ジョグジャカルタの王のはスルタンSultanなので、やはり、ススフナンがいる所、スルタンがいる所という意味でke-anがついて、それぞれの王家はクラトン・カスナナンKraton Kasunanan、クラトン・カスルタナンKraton Kasultananとも呼ばれます。

ところが後に、スラカルタ王家からマンクヌゴロ王家が、ジョグジャカルタ王家からパク・アラム王家が分裂します。今度は対等分裂ではなくて、分家です。つまりマンクヌゴロ候はススフナンより、パク・アラム候はスルタンより格下です。この分家の王家はクラトンではなくて、プーロpuraです。よってマンクヌゴロMangkunegara候のいる所はプーロ・マンクヌガランPura Mangkunegaran、パク・アラム候のいる所はPura Pakualamanです。こちらはke-anではなくて、-anという接尾辞だけがつきます。余談ですが、バリのお寺もプーロと言います。

インドネシア人でも、知らない人はクラトン・マンクヌガランと呼んだりしますが、これは間違いです。観光ガイドの類にも間違いが多いです。相手が王族だと大変失礼になるので注意しましょう。
スラカルタ王家のウェブサイト
2009年12月にジャワのスラカルタ王家のサイトができたようです。
私の舞踊はこのスラカルタ王家のスタイルです。

Karaton Surakarta Official Website
http://kratonsurakarta.com/

このブログにはなんと、2009年12月18日のジャワ・イスラム暦正月の前夜(つまり大晦日)の、王家の宝物巡回の寄付振込先と大口寄付者の氏名が掲載されています。この宝物巡回に間に合うように開設したのでしょう…。

ちょっと検索してみた限り、ジャワの4王家でウェブサイトを出しているのはスラカルタ王家だけのようです。
1/6 デューク更家のウォーキングエクスサイズ
2010年1月6日(水)19:00-
梅田第2ビル5階第5研修室 にて


香月ミカさんによる「デューク更家のウォーキングエクスサイズ」に参加。実は彼女は20年来の友達です。(彼女もかつてジャワ・ガムラン音楽と舞踊をやってました)。デューク更家さんにはずっと興味があったので、彼女がそのレッスンスタイリストになったと聞いて、驚きつつも嬉しくて、いつか参加をと思っていました。

ジャワ舞踊のために、腕を振って歩けない身体になっているので、いまさら腕を振って歩くというのは、ものすごく大変です。いつの間にか、右手と右足が、左手と左足が同時に出てしまい、頭で必死に考えても、うまく歩きが修正できません…。数年前ならジャワ舞踊に加えてウォーキングもやるのは危険だと思っていたのですが、逆に腕を振らないのが習慣化した今、少し逆の動きにも挑戦してみようと思いました。けれど、他の部分では、さすがデュークさん、武道なども取り入れているなと分かる部分もあります。

あと困ったのが、スニーカーで歩くこと。今、ただでさえ足の左の親指の爪が半分剥がれているのです。右の足の親指も浮いてきていて、剥がれるのも時間の問題です。裸足で歩くことにすっかり慣れてしまっているので、靴を履くのが嫌なのですが、意外なことに、パンプス以上に、私にはスニーカーが疲れるのです。足首と爪先が固定されて、足で息ができないと言おうか…。だいたいスニーカーも、昨年運動会に出る必要から買うまで、ここ15年くらい履いたことがない。というわけで、ジャワ留学から帰ってきてずっと悩まされているのが、足の爪がよく剥がれることなのでした。

とはいえ、ウォーキングではミカさんのパワーをもらってハツラツとしました。
たまには習慣に逆らってみるのもいいものです。

香月ミカさんのブログは以下の通り。

アトリエみかんばこ
http://yaplog.jp/at-mikanbako/" target="_blank" title=" http://yaplog.jp/at-mikanbako/"> http://yaplog.jp/at-mikanbako/
水牛1月号
今月のサイト 「水牛」 > 「水牛のように」コーナー では
「酔っぱらいのトラ」について書いています。

酔っぱらいのトラをジャワ語ではmacan ngombe(マチャン・ゴンベ)と
言います。ジャワ舞踊には、この名前がついた、踊りの振り/太鼓の
奏法があるというお話です。

トラ年にちなんで、書いてみました。
新年早々、あまり上品ではないお話なんですが…。