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4/30パドネスワラ舞踊団公演を見る
2011年4月30日(土)20:00~
Gedung Kesenian Jakartaにて
パドネスワラPadnecwara舞踊団公演 "Savitri"


2/27に練習を見に行ったパドネスワラ舞踊団の、設立35周年記念を兼ねた公演。

2/27の様子については、以下で書いています。
http://javanesedance.blog69.fc2.com/blog-entry-433.html

4/30~5/1が公演日だったが、4/29に政府関係者のみの招待日がある。芸術局長はパドネスワラ公演に招待されていたので、4/29カンボジア公演のチケットを私にくれたのだった。彼自身が長らくこの舞踊団で客演し作品も提供しているので、すっぽかせなかったんだろう。

主役のSavitri役は4/30はRuri(Retno Marutiの娘)でパンフレットにもそう書いてあるが、4/29はMaruti自身が踊ったという。それで、練習のときには2人とも同じ歌を歌っていたのか…。

演目内容は、数々の試練を経て結局は真実の愛を貫き通す、みたいな話だが、物語の構成はまあ、あまりどうってことはなかったように思う。いつものパドネスワラ・テイストでまとまっているが、今回はぐっとくるものが少なかったなあ、音楽がちょっと振付にそぐわないところがあったなあ、などと芸術局長と話し合う。

練習のときは良かったと思えたのだが、舞台になってみると、ジョグジャ様式で踊る男性の部分が冴えない。この舞踊団はソロ様式だけれど、今回初めて男性舞踊にジョグジャ様式を取り入れるというのでちょっと期待していたのだが、ジョグジャ特有の厳しさがなくなってしまって、なんだかソロ様式に取り込まれてしまった感じ。

ヒロインの相手役のアグスは、美男で歌もうまく踊りも良く、今のソロ様式を代表するアルス(男性優形)の踊り手の1人なのだが、なんとなくオーラが足りない、と芸術局長は言う。

実は2003年2月に、私の師匠ジョコ女史の息子がソロの芸大大学院修士課程の修了制作として作品を作ったときに、私もアグスも芸術局長も、それにレトノ・マルティも出演していて、その時に、アグスはこのインドネシアを代表するジャワ舞踊家の局長(当時はまだ局長でなかったけど)に、アルスの舞踊家としての心構えみたいなものを質問していたことを思い出す。男性舞踊家は圧倒的に荒型が多い。舞踊劇における王や魔物、それぞれの従者はほぼ全部荒型で、男性優形で舞台に出る(それは主役を意味する)というのは大変なことなのだ。

「何でかな」と局長は言うので、「いや、きっとそれは、あなたほどエゴが強くないからだと思います…」と言うと苦笑している。

公演最後のカーテンコールのあと、いつものパドネスワラ公演の時と同様、踊り手全員が手にバラの花を持って観客席に降りていき、観客に1人ずつ花を渡しながら、ロビーに用意されたお茶コーナーにいざなう。そうやって、出演者とお話しするのだ。こういう演出、うまいなあと思う。そこで旧知のジャカルタの芸術関係者にザーッと挨拶して、出演者にも一通り挨拶して帰る。

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順序が前後するが、この公演の前座として、舞踊団のまだ若手による「スリンピ・チャトゥール・サゴトロSrimpi Catur Sagatra」がある。これは芸術局長の作品。4人のスリンピを、8人にアレンジして、8人で構成しているが、フォーメーションは割と良かった。

しかし、前日の局長が見た日はこれではなくて、男性優形舞踊の「グヌンサリ」が上演されたという。やっぱり、チャトゥール・サゴトロの方を見たかったみたいだ。

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ちなみにこの公演、私は招待されたが、チケットは250,000Rp、それ以外にもっと高い席もあったかもしれない。値段は聞いてないけど。ジャカルタでの第1線の人達の公演なんて金持ちばかり見に行くから、一番高い席で1,000,000Rpなんてのもざらにある。