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6.16 日本演劇学会で土方巽の'70万博映像いただく
日本演劇学会大会2012年度大会
2012年6月16-17日
近畿大学

ただし、17日には夕方から友達の結婚式があり、連日の体調不良もあって17日は大会に出席せず。
それはともかくとして、大会で慶大の先生に以下のDVD付本をいただく。

『幻の万博映画「誕生」―アストロラマで踊る土方巽へ』
慶應義塾大学アート・センター Project Rebirth
2012年2月29日発行

1970年の大阪万博・みどり館で上演された、土方巽が踊る映像「誕生」の再生プロジェクトの記録。冒頭の北海道の硫黄山ではいずりまわる土方から、最後にボッシュの絵やイスラムのアラベスク模様に溶け込んでいく土方まで、アングラと未来志向が入り混じった妙な感じに圧倒される。実は動く土方を見るのは初めて。

ガスを噴き出す地獄の岩から生まれてくるようなイメージで始まるのに、最後には赤色が基調になって、炎、ビザンチンのステンドグラス、モスクのアラベスク模様、ボッシュの奇妙な楽園の絵などがどんどんオーバーラップして土方がその中に溶け込んでいくような感じで終わる。土俗の極地のような動きをしている割に、最後が西洋的な天上界のイメージにつながっていくのが不思議だ。

アストロラマというのは全周360°のドーム+天井に映像をつなげて映写する装置のようで、5台のカメラで撮影したものをスクリーンに投影する、というわけで、炎をバックに踊る土方が5体出てくるところは圧巻。まるで棟方志功の「釈迦10大弟子像」(人数は違うけど)に囲まれているように見える。これ、当時会場で見ていたら、かなり怖いかもしれない。