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インドネシアの黒魔術についての記事
昨年12月と今年3月に、なぜかインドネシアの黒魔術についての記事が新聞に出ている。昨今のインドネシア進出ブームが背景にあるのだろう。

2012年12月10日、日経ビジネス:記者の眼
北爪匡「ジャカルタの黒魔術師 あえて異文化を受け入れてみよう」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20121206/240637/?rt=nocnt

2013年3月14日、朝日新聞
郷富佐子「黒魔術 今も 呪い?体内から釘や貼り8本 インドネシア」 
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201303130809.html

この2つの記事を読んで少し違和感がある…。黒魔術という語を使っているけれど、記者が取材した相手たちは、この語(あるいは英語のblack magic)を自ら使用したのだろうか?この記事からは、

1.  被取材者が、初めから「これはblack magicだ」と記者に説明した(自分の理解する概念は完全にblack magicだと思っている)のか

2.  被取材者は別の単語で説明したが、同時に、外人の記者に分かりやすいように「これは英語で言えばblack magicのようなもの」と説明した(多少はblack magicと違う可能性もある)のか、

あるいは
3.  被取材者が別の単語で説明したが、記者が「これは黒魔術だ」と合点したのか、

が、不明なのだ。紙面のスペースの関係で語を黒魔術で統一しても良いけれど、1~3のどういう状況で語られた内容だったのか、2と3の場合なら、インドネシアで語ではどう言うのかは最初に言及してほしい。でないと、これらの記事が、なんだか胡散臭く感じられてしまう。

ついでに、私が呪術師に対する呼び方について書いたエッセイがあるので、そのリンクも挙げておく。私自身はジャワ人がblack magicという語を使って説明するのを聞いたことがない。(もっともインドネシア語で話をするからかもしれないけど)

サイト「水牛」2011年10月号バックナンバー
「ジャワの宗教、信仰、呪術」冨岡三智
http://www.suigyu.com/sg1110.html#11