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3/17 ジャワ舞踊ワークショップのお知らせ
ジャワ舞踊ワークショップ
基礎(ラントヨ)&ガンビョン

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リクエストがあってラントヨ以外にガンビョンという舞踊の講座も始めることになりました。つきましては、次のようにスケジュールを組みます。ラントヨはジャワ舞踊の基礎で、ガムランのゆったりした音楽に合わせて歩き、手をそれに合わせて動かす練習です。宮廷舞踊の動きをベースにしているので、水が流れるような動き、瞑想のような心持ちになります。一方、ガンビョンは民間舞踊で、太鼓のリズムにのって活き活き踊ります。宮廷舞踊とは違った難しさと魅力があります。一方だけの受講、OKです。

●日時・場所
3/17(日)、 五條市立中央公民館


13:30~14:00 受付、準備
14:00~14:45 ラントヨ(45分)
14:45~15:15 受付、準備
15:15~16:30 ガンビョン(1時間15分)


●主催・指導
ジャワ舞踊の会・冨岡三智

●対象
年齢、性別不問。ゆったり動きますので、運動が苦手な方もどうぞ。

●料金
・ ラントヨ1000円、ガンビョン2000円、 初参加の人は+300円。 
・ 料金は大人、子供共通。当日会場にて精算。
※ 毎月第3日曜の午後から実施します。

●服装
・ 動きやすい恰好。ロングスカートでもジーパンでも可。
・ 足は裸足または靴下。靴は脱ぎます。
・ご予約の方には腰布(カイン/サロン)と舞踊用の布:サンプールをご用意します。

●会場住所
奈良県五條市本町3丁目1-13
地図➡ https://goo.gl/maps/aWp9Jcd2pinRk58cA
※ 公民館用に無料駐車場あり(下図をクリックすると拡大します)
公民館地図

●主催、問い合わせ先: 
・ このサイト右上の連絡先(プロフィール写真の下)に。
・ フェイスブックツイッターインスタグラムでも可。「冨岡三智」で検索。

●ジャワ舞踊とは? ラントヨとは?
ジャワ舞踊は、インドネシアのジャワ島中部の王宮を頂点として発展し、水が流れるようにゆったり踊るのが特徴です。ラントヨは、一般の人がジャワ舞踊を学べるように考案された基礎練習法で、芸術高校や芸術大学でもカリキュラムに採用されています。冨岡の師匠:ジョコ・スハルジョ女史はラントヨ考案者である宮廷舞踊家の薫陶を受け、芸術高校の開校時から関り、定年まで指導した人です。現在は様々なバージョンがありますが、このワークショップでは元々のラントの意図を踏まえ、ガムラン音楽と一体になって、ゆったりと瞑想的に舞う基礎を身につけることができる場にできたら…と思っています。



ラントヨについて書いたエッセイ
・ 2022年1月『水牛』寄稿、「ラントヨ」
   https://suigyu.com/2022/01#post-7960
・ 2002年11月『水牛』寄稿、「ラントヨ」
   https://www.suigyu.com/sgbn/sg0211.html
2/22 研究会出席
2024年2月22日 桃山学院大学インドネシア研究会に出席
著者:  金悠進(東京外国語大学世界言語社会教育センター)
書評者: 小池誠(桃山学院大学国際教養学部)

『ポピュラー音楽と現代政治――インドネシア 自立と依存の文化実践』(京都大学学術出版会、2023年)を取り上げ、著者を囲んで、本の内容だけでなく、インドネシアのポピュラー音楽と政治について語り合う。



2/18 ワークショップ(ラントヨ&ガンビョン)
ジャワ舞踊ワークショップ(基礎ラントヨ&舞踊『ガンビョン・パンクル』)
2024年2月18(日)、
五條市立中央公民館

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 今回から1回目のワークショップ(45分)はラントヨ(ジャワ舞踊基礎)クラス、2回目(1時間15分)は舞踊ガンビョンのクラスと、2本立てでいくことに。 
 ラントヨはいつもはラントヨの定番の「スボカストウォSubakastawa」を使うが、今回は「プスポワルノPuspawarna」をメインで使い、最後に「スボカストウォ」を使用。曲の雰囲気によって変わる気分を味わう。ラントヨ IIではukel karnoを追加。今回は特にgolek iwak, ukel karno, ラントヨIのsindhet ukel karnoと、ウクルukelの動きにフォーカス。
 ガンビョンは音楽構造、太鼓の手、動きの連関を説明しながら irama IIIの1gongan目が終わるところまで。
2024.02水牛_舞踊の歌詞の意味
高橋悠治氏のサイト『水牛』(http://suigyu.com/)の
2024年2月」(水牛のように)コーナーに、
舞踊の歌詞の意味」を寄稿しました。

本記事 https://suigyu.com/2024/02#post-9614
冨岡三智バックナンバー https://suigyu.com/category/noyouni/michi_tomioka



舞踊の歌詞の意味
冨岡三智


ジャワ舞踊の多くには歌があるけれど、私は踊る時に歌詞の意味をあまり重視しない。それよりも音や響きの方を重視している。舞踊劇であれば、歌は台詞でもあるので心情を歌った歌詞が作られているし、新しい伝統舞踊作品の中には振付に対応した歌詞を新しく作っている場合もあるので、そういうのは別である。

ジャワで宮廷舞踊『ブドヨ・パンクル』完全版を2007年に公演した時、念のためスラカルタ王家の事務の人から王宮の文学担当者?図書館の人?に歌詞の意味を確認してもらったことがあるのだが、果たして歌詞は女性の美しさを表現しているけれど、特別な意味はないという返事だった。確かに、踊り手としてこの歌を聞いていると、歌詞はコロコロと玉を転がすような心地良い音の響きの連続で、そこに確かに女性らしい美しさが感じられる。私は歌詞は聞いていなかったけれど、音楽の美しさと歌詞をのせた声の響きの美しさに推されて舞い切ったという感覚がある。

その後、『スラッ・ウェド・プラドンゴ』という戦前に宮廷音楽家が書いた音楽伝書を読んでいたら、この『ブドヨ・パンクル』の歌詞の冒頭の歌い出しは「王の命令により歌う」という意味で、これを改訂した王(パクブウォノVIII世)が即位する前の歌詞は「王」の部分が「王子」だったという話や、また、歌詞の中にある「王は身体のことで指示を与える」という意味になる部分はサンカラという修辞法(象徴的な言い回しの中に特定の年号や出来事などを忍ばせる)が使われていて、VIII世の即位年であるジャワ暦1787年(西暦1858年)を意味しているという話が出てきた。これらを読んでへーとは思ったものの、舞踊の振付には全然関係がないなとも思う。舞踊を改訂した王の時代にそういう修辞法が流行して、既存の歌詞の中に少し入れこんだだけなのである。

2023年11月号『水牛』に寄稿した記事「ジャワ舞踊のレパートリー(3)自作振付」でも書いたけれど、私が自作『陰陽』(2002年)のためにデデ氏に委嘱した曲が、2003年頃にインドネシア国立芸術大学スラカルタ校教員のダルヨ氏が振り付けた舞踊「スリカンディ×ビスモ」の中でも使われている。この作品の音楽もデデ氏が担当したのだが、歌詞は私の作品のためにデデ氏がつけてくれた(私の好みに合わせて、災厄を祓うようなフレーズなどを既存の詩などから取っている)歌詞そのままである。私の舞踊作品のテーマは『マハーバーラタ』から取ったスリカンディ・ビスモの戦いの話とは全然関係がないが、曲の旋律はスリカンディ・ビスモの舞踊の中でもふさわしいシーンで使われている。このように、歌詞は意味が大事というより、音楽の旋律と一体化してある種の感情を催させるもので、旋律を歌う手段として歌詞があると考えた方が良い。

『現代能楽講義』(天野文雄著)の中に、昭和の名手と言われた能楽師が、ある能で中入りして楽屋で衣装を着替えつつ狂言役者が舞台でその能の筋を語るのを聞いて、この能はこういう能だったのかと言ったという逸話が紹介されていて、天野氏も、謡を謡っている時は誰しも不思議にその意味を考えたりしないものだと書いている(p.6)。詩劇である能でもそうなのだから、ジャワ舞踊ではましてそうなのだろうと思う。



※ 文中太字で示した部分の映像リンク
自作『陰陽』の映像。該当部分は16:17から。
陰陽 / ON-YO (documentary video)
https://www.youtube.com/watch?v=tu_1fg7mKvw

『スリカンディ・ビスモ』の映像。該当部分は8:58から。「Ande~」の歌詞の後からが同じ。
Tari Wireng Srikandi - Bisma
https://www.youtube.com/watch?v=qeTBI7n2b2c&t=591s
3/3 公演出演のお知らせ
※ 2/20UP 申込受付が終了になりました。ご希望されていた方、申し訳ございません。

レクチャーコンサート&ワークショップ
『多彩なジャワガムランの世界』


3月3日(日)13:30開場、14:00開演
大阪大学豊中キャンパス、大学会館1階・21世紀懐徳堂スタジオ


入場無料、事前申し込み制、先着60名

主催・出演:ダルマ・ブダヤ
ゲスト:福岡まどか、冨岡三智

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1/21 ラントヨ(ジャワ舞踊基礎)ワークショップ
ジャワ舞踊基礎(ラントヨ)ワークショップ
2024年1月21日(日)
五條市立中央公民館にて

ジャワ舞踊基礎(ラントヨ)ワークショップ、本日は1名の参加。他の方は体調を崩して&用事で参加できず。今回はまずラントヨ I を復習。自分でスカランをつないでやってもらう。その後sindhet ukel karnoをわりと重点的に復習。その時にジョグジャやバリの舞踊はわりと胸から腰のトルソ部分を固めるけれど、ソロは柔らかいという話に。次にラントヨ IIの復習。立ってlalas kanan ~kiri~kananを復習し、golek iwakを追加。golek iwakは前回、最後に見本だけ見せていた。そこで、laras やgolek iwakなど、体がナンバ(半身ずつ使う)ではない態勢になるのが面白いという意見が受講者から出て、なるほど、と思う。受講者はジョグジャ舞踊をやっている人、そして私はジョグジャ舞踊は全然やっていないので(まじって混乱しそうだと思ったので、留学中も全然習わなかった)、こういう発見が私自身にも勉強になる。larasとgolek iwakを重点的にやった後、ridhong sampur hojogを少し。

golek iwakの動き
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2024.01水牛_龍が立ち上る
高橋悠治氏のサイト『水牛』(http://suigyu.com/)の
2024年1月」(水牛のように)コーナーに、
龍が立ち上る」を寄稿しました。

本記事 https://suigyu.com/2024/01#post-9532
冨岡三智バックナンバー https://suigyu.com/category/noyouni/michi_tomioka



龍が立ち上る
冨岡三智


今年は辰年。龍というと、私はブドヨ(9人の女性で踊るジャワ宮廷舞踊)を想像する。2004年4月号の『水牛』に寄稿した「私のスリンピ・ブドヨ観」で書いたのだけれど、ブドヨには前に進むかと思えば後退し、また進み……を繰り返し、大地を踏み固めるように踊る。踊り手のポジションによっては少々ステップが異なり、それによって隊形が少しずつ変化していく。陰陽師が行う反閇(へんばい、呪文を唱え大地を踏みしめて邪気を払う呪法)のように、歩くという行為はそれ自体が宗教的、呪術的行為になり得る。9人のブドヨの踊り手が大地を踏みしめてもぞもぞ、ぬるぬると徘徊していくうちにエネルギーが生じ、「気」が立ち上り、それが巨大な1頭の龍となって大地を這い、谷を霧のように流れていくような感覚に襲われる。そんな龍が他人の目にも見えてくるようなブドヨ(またはブドヨ的な舞踊)が踊れたら…という目標のイメージはずっと持っていたのだけれど、そう思ってからすでに20年経っている…。いい加減に腰を上げないとということで、自分に発破をかけるべくここに書いてみた。今年の目標である。
2024年正月
初春のお慶びを申し上げます
2024(令和6)年甲辰元日


今年は上り龍のように飛躍の年となりますように…。細く長く活動を継続していきますので、よろしくお引き立てのほど、お願い申し上げます。

昨年の出来事

① 国立芸術大学スラカルタ校が発行する国際学術雑誌に論文が掲載されました。(2022年末に査読が通り、年が明けてからウェブで公開されました)
Michi Tomioka.2022. "The influence of the Panji Tales on the lyrics of bedhaya ketawang". Dewa Ruci. Vol.17., No.2. pp.71-77..
https://jurnal.isi-ska.ac.id/index.php/dewaruci/article/view/4147/pdf

② 3月11日に堺市文化芸術活動応援補助金を得て公演『幻視 in 堺―南海からの贈り物―』を主催しました。

③ 5月13日、マルガサリ(能勢町)にて故・シスワディ氏(元インドネシア国立芸術大学ジョグジャカルタ校ガムラン学科長)の1周忌のコンサートで踊りました。

④ 6月にインドネシアに行き、私が大変お世話になった故・Djoko Tutuko氏(私の師匠の長男、スラバヤ教育大学教員)の1000日供養に参列しました。

⑤ 6月から月1回のワークショップを始めました。ジャワ舞踊の基礎練習(ラントヨ)を、地元・五條市の公民館でやっています。参加者は今のところ市外・県外からばかりで市内や市町村からの参加はまだです。興味のある方、ぜひどうぞ!

写真は2008.9.7 島根県浜田市・湊八幡宮にて岡崎神楽社中とコラボレーション上演した時の作品「オロチ・ナーガ」。辰年にちなんで。
オロチナーガ辰年ブログ
クマナ
歌舞伎のマハーバーラタの効果音でクマナが使われていたと知って驚く。



インドネシアの各種記念日(10/12~12/22)
インドネシアの各種記念日(10/12~12/22)について、ツイッターでは時々紹介してていたので、ここにも記載しておく…

●10月12日

●10月28日

●11月7日

●11月10日

●11月25日

●12月22日